【Case Study】パナソニックITS様
研修後インタビュー
主に、先進分野開発、車載エレクトロニクス、インフォテインメントの3つの分野を手がける車載商品の設計・開発に特化した技術専門会社、パナソニックITS株式会社様。
グローバルへの展開は進めていたものの、更なる発展のためにグローバルで事業を推し進められる人材育成が課題となっていたところ、弊社の英語プレゼン研修"JB Bootcamp"を採用していただきました。
本インタビューでは、2019年時点での研修導入経緯や研修に対する率直な意見、またその効果などについて伺いました。
■パナソニックITS株式会社
・アドミニストレーションセンター人事部 上原千明様
■J-Biz エデュケーション株式会社
・代表取締役 齋藤浩史(JB)
カメラ&編集:大川
事業を推し進めるだけの力を持つグローバル人材の育成が急務
J-Biz 齋藤:御社のグローバル人材育成について質問させてください。御社が抱えていた育成課題を教えてください。
上原様:当時抱えていた課題は大きく分けて3つあります。①グローバル人材、語学習得の必要性の当事者意識②語学学習の動機付け③前者の課題を解決するための語学学習体系、この3点が大きな課題だと思っておりました。
当社もグローバルへの展開は進めておりましたがさらに発展していくためにグローバルに適用し、事業を推し進めるだけの人材育成が急務でした。しかし、当時はグローバルに対する意識そのものが醸成されておらず、その必要性とその一端を自分が担っているという"自分事"意識は薄かったように思います。そして、これらの課題を解決するための語学学習を支援する学習体系もなく、手探りの状態でした。
語学学習の前に、マインドセットの変化を
J-Biz 齋藤:では、その育成課題を解決するために御社ではどのような教育サービスを求めていたのでしょうか?
上原様:世の中に語学サービスが前より増えてきたと感じるのですが、色々調べてみても自己学習系が多いのかなという印象です。インプット系であったり、オンライン系のオンライン学習、そしてオンライン英会話系が多いと思っています。
ただ、先ほどお伝えしたような課題を解決するためには、そこを学習しようと思う土台、まずはその意識がないと学習しても意味がありません。まずはそのマインド(意識)があって初めて語学学習が有効になると思っていまして、従業員のマインド変化と一緒に語学も学べる研修サービスはないかと考えていました。
JB Bootcampの効果について
J-Biz 齋藤:JB Bootcampを受けた後の従業員の英語力にどのような変化があったでしょうか?
上原様:やはり会社にとって研修は投資になりますので、費用対効果などの効果測定は必須でした。参考値としてTOEIC Speaking を事前・事後で受けて貰いましたが、効果が可視化できるようになりました。受講した従業員は軒並み上がっていて、スコア自体が上がっているのはもちろんなんですが、その内容(ランクやレベル)が一段階も二段階も上がっているのに驚かされました。
英語力向上の理由を考えた時に、「自分で体系的且つ端的にまとめる」「論理的に話せて聞けるか俯瞰する」等プレゼンで大切なポイントを重点的に特訓したことで、正解に導くプロセスが鍛えられたのではないかと思います。
また副次的ですが、JB Bootcampで学んで自信がついてもっと勉強したいとモチベーションも上がったことで、TOEIC L&Rをもっと勉強していこうとするJB Bootcamp受講生は増えました。その多くはスコアを大幅に伸ばしている傾向にあります。
JB Bootcamp修了後の受講者の行動
J-Biz 齋藤:行動に変化はあったでしょうか?もし宜しれば具体的な例で教えていただけると嬉しいです。
上原様:従業員の意識(マインド)を変えた上で語学学習をしていきましょうっていうのが当初の自分の構想としてありましたが、そこのマインドの部分はかなり変わったと個人的に思います。やはり、語学学習しましょうとかTOEICのスコアを上げていきましょうっていう外部的な動機付けだと、自分が納得できなかったりする部分があるんですよね。
JB Bootcampを過去6回実施した中で、社内でも「JB Bootcampを会社がやっている」や「積極的に語学教育に力を入れている」っていう意識がだいぶ醸成されてきて、そこの意識付け、社内風土というのが構築されてきたのかなと感じております。
JB Bootcamp採用から5年が経ち、多くの卒業生を輩出してきました。そして、今ではJB Bootcampの受講生の上司が卒業生だったりするケースも多々あります。JB Bootcamp最終日の成果発表で弊社取締役や直属の上司や同僚が見学に来るのですが、卒業生が次の卒業生を生んでいくといった学びの継承や関係性のサイクルが社内の中で醸成してきていると感じます。
また、卒業生が増えたことで、研修に参加する意識や語学学習に対する障壁も従業員の中で低くなってきたと思います。そのことから、グローバル人材は自分が担うという"自分事"の意識は確実に増えているとも感じております。
今後のグローバル人材に必要な能力について
J-Biz 齋藤:今後のグローバル人材に必要な能力とは何を想定していますか?
上原様:例えば、言葉や言語に限らず、文化や芸術、科学や歴史など、そういったものを感じ取って理解して、対話と言うコミュニケーションが成立し、共感が生まれると考えています。言葉はもちろん対話の1つのツールですが、それ以外のものを理解することが大切なのかと。例えば、他国の文化や宗教・考え方などをきちんと身に付けて理解することで初めて関係が築ける、そうして対話ができると考えています。そのため、今後はグローバル人材に限らず、そのような教養を身に付けていく人材が進化を遂げられる、そして本当に必要な人材なのかなと思っております。
もちろん、文化などを理解するための媒体になる一番最初は言語であり語学なのですが、それを媒介して学び感じ取れることこそがグローバル人材に求められるものだと思っております。
J-Biz 齋藤:本日は、本当にありがとうございました。今後もグローバル育成という側面でご支援させていただければと思います。引き続きよろしくお願いします。