【現役慶応生が米国MBAの先生と勉強する奮闘記】                ③権力と影響力(対話型)   

こんにちは!現役慶應義塾大学生の大川です!
色々なご縁が重なって米国大学院MBAの齋藤先生の元でインターンをさせて貰っています。今回は”組織行動論”の中の「権力と影響力について」詳しく聞いてみました😆
リーダーシップ論や経営学に興味ある方、就職活動や転職活動に生かしたい方、またはそれ以外の皆さまもぜひぜひ最後までご参照下さいね!

ダイジェストはこちら↓

本編スタート↓

慶應生
大川

第3回ということで、本日もよろしくお願い致します。今回のお題は「権力と影響力」とのことですが、権力とは歴史・政治的に使われる上から下に向けられる力というイメージであまり良い印象はありません。現在はそうでもないとはいえ、年功序列の古い慣習が続く日本では年=力というイメージもありますが、私みたいな普通の大学生にも関係があるんでしょうか。

JB先生
JB先生
慶應生
大川

なるほど。。。上からの命令や指図だけではなく、自分が何かをする時にも役立つことは知りませんでした。具体的にどのように役立てるんでしょうか?

JB先生
慶應生
大川

確かに。。。、力を持っていてもそれが周囲に伝わっていたり、相互理解がないと意味がないですもんね。これって、自分のコミュニケーション能力にも左右されそうです。

JB先生

じゃあ、大川さんの質問「権力と影響力をどう役に立てるか」にMBA流に答えてみましょうか。

George&Jonesは、権力を「ある特定の個人ないしグループが、他の個人ないしグループに対し、何かをするように仕向ける能力」と定義しています。

次に影響力ですが、Dubrinは「他者の態度を特定の方向に向けるよう実際に影響を与える能力」と定義しています。

この権力と影響力を理解し、活用することで”人を動かすこと”ができるのです。

JB先生
慶應生
大川

そっか、役職や権限だけに限らず、権力や影響力は関係があるということですね!だからこそ私みたいな大学生やお若い方にも役立つことがありそうですね。

権力とは一言に言っても、その人が持つ性質や地位によって違う影響があるような気がするのですが、どうなんでしょう?

JB先生

おおおお、いいポイントですね!確かに権力には違いがあります。その違いは、権力の源を知ることでわかります。

権力をもつための源は、3つの種類に分けることができます。
一つ目が公式の力です。具体的には組織での地位や役職をもっことで得る力と考えます。

二つ目が個人の力です。これは、専門性や実績を持っていたりすると人としての魅力が増すことで得られることになります。
三つ目が関係性の力です。これは人間関係による力といってもよいでしょう。自分と相手の間で助けたり連携したりすることで得る力になります。

慶應生
大川

大きく公式・個人・関係性の3つに分けられるということですね。組み合わさることで強固になることもありますが、必ずしも地位や役職が高くなくても、その人自身に魅力があれば自然と人は集まってくるはずですし、自分次第ということですね。

JB先生

その通り!

ということで本題の「実際に権力を持つためにはどうすればよいのか?」についてお話しましょうか?ここでは4つの方法を紹介します。

JB先生

まずは、「感謝や恩義を感じてもらうこと」です。これは、例えば、良い仕事環境を整えたり、ポジションを上げたり、報酬をあげたりすることで、相手が自分に対して感謝や恩義を感じるということです。相手がそのように感じれば、一定の範囲であれば、マネジャーの権力下に置かれてもかまわないと感じるのです。逆に、自分に恩義を感じ、それに報いてくれそうな者は大切にするようにしましょう。

慶應生
大川

その通りですよね。自分が正当に評価されている、またはそのような態度を自分に向けてくれていると感じることが出来たら、相手にも納得感を持てますし恩義も感じます。

最近はステップアップを目的に転職される方も多いと聞きました。私はまだ経験はないですが、転職先こそこのような関係は起こり得やすいのかもしれませんし、それが理想ですよね。

JB先生

そうですね。恩義を感じてもらうようにすると言うと大げさですが、然るべき態度を取ることは特に仕事関係では重要です。

次に、「富な経験と知識の持ち主だということを周囲に認知させること」です。
豊富な経験とそれに裏づけられた知識の持ち主であると信頼されれば、その分野の仕事では頼られる場面が増えます。目に見える実績を増やし、その業績が際立っていればいるほど、権力も大きくなる傾向です。

JB先生

そして、「この人と馬が合うと思わせると周囲に思わせること」です。精神学者のフロイトは、周囲の人々が無意識で、「このマネジャーとは波長が合う」とか、彼もしくは彼女の考え方に共感できると思わせることができれば、そのマネージャーへの帰属意識が高まります。

慶應生
大川

③は確かに分かります!考え方だけに限らず、共感したり自分を理解してくれる人がいたら自然とその人についていこうと思いますよね。反対に、どうしても馬が合わない!と思う人とも仕事はできるのかもしれませんが、かなりやりづらいですよね(汗)、、。これこそコミュニケーション能力が関係していそうです。

JB先生

そうそう、そうなんですよ!

最後が、「この人に依存している」と思わせることです。人は依存していることへの実感が大きいほど、そのマネジャーに協力しようとするのです。

これらを組み合わせることによって、権力を獲得することができるのです。

慶應生
大川

これらの要素を組み合わせたりすることで権力も持つことができるのですね。一見難しそうに見えますが、自分が権力を持つ方法や使い方はもちろんのこと、影響力も考え行動していくべきですね。

就職したら基本的に誰しもが新人という立場から入るため、上司による権威や権力について少し心配していました。今回の内容を知ることで少し不安が和らいだ気がします。本日はありがとうございました。また次回もよろしくお願い致します!

慶應生
大川

さて、今回は「権力と影響力」について学んでいきました。次回は「動機付け」についてJB先生に教えてもらおうと思います。自分に対しても他人に対しても、何か行動する上で動機付けは重要な役割を果たしています。動機付けとは一体どのようなものなのか?モチベーションを上げるためにはどうすれば良いのか?など、色々と聞いてみたいと思います!ということで、次回もお楽しみに!